FX投資の9割が負ける！？ホントと嘘。株式投資と比較して検証してみました！

「FXで儲っている人は1割、損している人が9割」

「FX投資家は9割負けて退場している」

「FXはゼロサムだから資産形成になるほど儲らない」

と巷で囁かれている噂。

ホントにFXは儲らない投資なのか、株式投資と比較して検証してみました！

 

FX投資で儲った人、損した人の割合

金融先物取引業協会が四半期ごとに統計データを公表している「預託金増減口座数割合情報」を見てみましょう。

 

「FXで儲っている人は1割、損している人が9割」が本当であれば、増加口座割合が10％、減少口座割合が90％となっているはずですが･･･

顧客の口座残高が増えてる期間も減っている期間もありますが、そこまで偏っている値にはなっていません。

個体数の違う平均値の平均に意味はありませんが、単純平均すると減少口座割合が57.5％と若干多い程度です。

 

また、外為どっとコムの顧客調査で2012～2014年は利益を得た人が約5割、損をした人が約3割との調査結果もあり、大幅な円安局面では利益を上げた人が多いのも事実です。（日本のFX投資家は、外貨買い円売りのロングポジションを持つ人が多いからと言われています）

 

 

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株式投資で儲った人、損した人の割合

日本証券業協会が毎年、日本全国の個人投資家を対象に証券の保有状況や投資目的など意識調査を発表しています。

「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」から個人投資家に対する売買損益に関する調査を見てみましょう。

（1年間の間に全く取引を行わなかった人を除いて、株式取引を行った人の割合で損益割合を補正しています。）

上記の表を見ると年によって大きな振れ幅があることが分かります。

2016年の調査では6割以上の方がプラス収益ですが、2012年の調査では16％しかプラスの人がいません。

大きく相場が上昇するときはプラスサムゲーム、下落するときはマイナスサムゲームなのがよく分かると思います。

 

 

保有期間に大きな違い！

FX投資と株式投資には時間軸に大きな違いがあることも分かりました。

「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」個人投資家に対する調査から株式の平均的な保有期間を見てみましょう。

株式投資している個人投資家の、「株式の平均的な保有期間」は10年超が約3割！と最も高い割合に。

保有期間が1ヶ月以下のデイトレード、スイングトレードの割合は約3％とごく少数派なことが分かります。

一度購入するとほぼ放置している感じです。

株式投資は値上がり収益だけでなく、配当、株式優待などが目的の可能性もあるため、FXとは違う結果になっています。

 

 

ちなみに、FXでのポジション保有期間はデイトレードが約8割、1日～1週間のスイングが1割、1週間以上のロングが1割と言われており、株式投資とFX投資とでは時間軸が違いすぎるので注意しましょう。

 

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まとめ

FX投資も株式投資も収益に大差はないことが判明！

FX投資で9割負けるは嘘でした。

ただし、時間軸に大きな違いがある点には注意です。

株式投資は大きな資金で長く保有して利益を上げようとする方が多く、

FX投資はデイトレードからスイング投資で売買を繰り返し積極的に利益を上げようとしている方が多いのが分かりました。

 

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