レバレッジ規制10倍への報道が昨年ありましたが、いよいよ規制強化に向けて動き出しました。
これまでの経緯やスケジュール予想などはこちら↓↓ 金融庁から正式に店頭外国為替証拠金取引(FX取引)について有識者検討会の設置について報道発表されました。 2017年12月18日の日経新聞報道では「年明けに第1回会合を開き、2018年夏ごろまでに結論 ...
【スケジュール予想】FX レバレッジ10倍規制はいつから? 対策は海外FX口座の併用をおすすめ (06/13更新)
第1回目の有識者検討会が開催されましたので内容を見ていきましょう。
店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会
2018年2月13日「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第1回)」が開催されました。金融庁よりメンバーや資料が公開されています。
レバレッジ規制に関する文言は一切ありませんが、この有識者検討会の「店頭FX業者の決済リスク」からレバレッジ規制へと繋がると思われます。
有識者検討会の構成メンバー
座長 池尾和人 慶應義塾大学経済学部 教授
メンバー 上柳敏郎 東京駿河台法律事務所 弁護士
メンバー 勝尾裕子 学習院大学経済学部 教授
メンバー 黒沼悦郎 早稲田大学法学学術院 教授
メンバー 坂勇一郎 東京合同法律事務所 弁護士
メンバー 永沢 裕美子 Foster Forum 良質な金融商品を育てる会 事務局長
メンバー 松井秀征 立教大学法学部法学科 教授
メンバー 弥永真生 筑波大学ビジネスサイエンス系 教授
オブザーバー
星野昭 株式会社三菱東京UFJ銀行 金融市場部長
伊藤渡 株式会社東京金融取引所 代表取締役専務
山﨑哲夫 一般社団法人金融先物取引業協会 事務局長
鬼頭弘泰 GMOクリック証券株式会社 代表取締役社長
髙村正人 SBI証券株式会社 代表取締役社長
松田邦夫 セントラル短資FX株式会社 代表取締役社長
緒方健太 郎財務省国際局為替市場課長
重本浩志 日本銀行金融市場局為替課長
FX業者は3社だけ?
金融先物取引協会の月次速報をみると現在店頭FX業者は54社。今回の有識者検討会には54社中3社しか参加してないとは!
GMOクリック証券は店頭FXのFXneo、取引所FXくりっく365と両方
SBI証券は店頭FXとSBIネット銀行で取引所FXくりっく365の両方
セントラル短資FXは店頭FX専業
今回検討会の議題になっている「店頭FX業者の決済リスク」を話し合うのにこんなに少ないとは驚きです。
店頭FX業者の決済リスクへの対応について 事務局説明資料
事務局説明資料は表紙入れて19ページで配布されています。
大まかな流れを見ていきましょう。
店頭FX業者の3つのリスク
まず、これまでの店頭FX取引規制の経緯が述べられており、現在店頭FX取引におけるリスクを説明しています。
ここで店頭FX業者は3つのリスクに晒されてるとしています。
①相場変動による未収金(差入証拠金)の発生リスク
相場変動により、顧客に証拠金を超える損失(未収金)が発生するリスク。
②カバー取引先の破綻リスク
カバー取引先が破綻し、カバー取引による利益を回収できない(未カバーポジションと同じ状
態になる)リスク及び店頭FX業者がカバー取引先に預託した担保金を回収できないリスク。
③未カバーポジションに対するリスク
相場変動により、自ら保有する未カバーポジションに損失が発生するリスク。
店頭FX取引の市場規模
店頭FX取引の市場規模が大きい事を説明しています。
店頭FXと取引所くりっく365の差が100倍以上あるのにも驚きですが、日経225先物や上場株式と比べてもはるかに大きな取引高になっているのが分かります。
店頭FX取引のカバー取引額の割合
東京外国為替市場における店頭FX取引のカバー取引割合は2割から3割。
主要通貨別の為替リスク
ここまで店頭FX業者のリスクや市場規模が大きい事の説明でしたが、レバレッジ規制に繋がりそうな通貨別の為替変動リスクを説明しています。
通貨別の過去最大の変動率が一覧になっています。
この10種類の通貨ペアの平均が11.4%!レバレッジで8.7倍!
だから安全なレバレッジ10倍に規制するよと導きたいのが見えてきます。
店頭FX業者のロスカット制度
最後のページで店頭FX業者のリスクはロスカット制度だけでは完全に防げないということを説明しています。スイスフランショック(2015年1月15日)、ブレグジット(2016年6月24日)の例をあげて価格が提示出来ていないチャートを示しています。
ロスカット制度は、相場変動による顧客の損失を証拠金の範囲内に抑える効果があるが、極めて急激な相場変動時には、店頭FX業者が価格を提示できないことにより機能しないおそれがあることを踏まえると、それだけでは顧客の未収金発生リスクを完全に防ぐことはできないのではないか。
あくまでも店頭FX業者のリスクを説明しています。
顧客を守るよりFX業者を守るのが主眼に置かれてるのが悲しい感じです。
ざっと資料の中身を説明していきました。全文を読みたい方は金融庁HPに開示されていますので是非見てみて下さい。
まとめ 今後の展開は
ついに第1回目の有識者検討会が開催されました。
まず参加者を見てびっくり。店頭FX業者は3社(店頭専業1社)しか参加していない。店頭FX業者のリスクを話し合う議論の場に主役の店頭FX業者がなぜ少ないのか気になります。
昨年突如としてレバレッジ10倍への規制強化が報道されましたが、主要10種類の通貨ペアの過去最大の変動率の平均から「10倍」というレバレッジ規制に導きたいのがわかります。
店頭FX業者の自己資本比率を上げる、カバー率を上げるよう金融庁が指導するなどして、レバレッジ規制強化以外で方法がないのか疑問です。
気になったのが今日の日経新聞報道でレバレッジ規制強化の日程を2018年春と報道している点です。
昨年の報道では2018年夏までに報告書とありましたが、今回の日経新聞では2018年春にも規制強化の方針とはっきりと書いています。
海外FX招待状では下記のようなスケジュールを想定していますが注意深く見守りたいと思います。
【スケジュール予想】FX レバレッジ10倍規制はいつから? 対策は海外FX口座の併用をおすすめ (06/13更新)
金融庁から正式に店頭外国為替証拠金取引(FX取引)について有識者検討会の設置について報道発表されました。 2017年12月18日の日経新聞報道では「年明けに第1回会合を開き、2018年夏ごろまでに結論 ...
レバレッジ規制10倍に対する回避方法
レバレッジ規制強化に対する回避方法は海外FX業者を併用するのが一番の対策です。店頭FX業者を守ることより、顧客を守る一番の方法「ゼロカットシステム」を導入するなど投資家を守る方向に業界が動いて欲しいものです。
→XM公式サイトはこちら
FXレバレッジ規制を回避する3つの方法!早めの対策を (2019年版)
現在、国内FX業者へのレバレッジ規制強化25倍→10倍への検討が行われています。 これまでの経緯やスケジュール予想などはこちらの記事を参考に↓↓ レバレッジ規制強化が行われた場合の回避策を考えてみまし ...
高レバレッジ最大888倍、ゼロカットシステム、入金ボーナス、信託保全など海外FX業者ならではの利点が満載。日本語サポートも充実。人気No.1海外FX業者。
XM新規口座開設方法はこちら↓↓ 海外FX業者で人気のXM ・追証が発生しないゼロカットシステム ・最大レバレッジ888倍 ・約定力の高さ ・日本語サポートあり ・口座開設ボーナス&入金ボーナス などなど 初めて海外口座を作る方おすす ...
XM口座開設!必要書類は?ボーナスを貰うには?注意点まとめ